金のフレーズの単語をAIで自分の仕事の例文にする。覚えにくい語だけでいい
TOEIC対策の定番『金のフレーズ』で覚えにくい単語を、ChatGPTなどのAIに自分の仕事に合わせた例文へ作り直させる方法です。音読と復習までの流れをプロンプトつきで紹介します。
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大学2年生のとき、TOEICを2か月で510点から880点に上げました。留学経験はなく、完全独学です。当時はまだ生成AIがなかったので、遠回りもたくさんしました。この記事では、そのとき実際にやったことと、いまならAIでどこを短縮できるかを、平日に時間が取りにくい社会人向けに整理します。

勉強の進め方は、YouTubeのAtsueigoさんが紹介していたTOEICの勉強法をほぼそのまま真似しました。自分で工夫したのは、それを毎日続けるための環境づくりくらいです。

問題演習に入る前に、単語とリスニングの土台を一気に仕上げました。単語は『金のフレーズ』、リスニングは発音のルールから学べる『英語耳』です。この2つを3週間、並行して進めました。
始める前に、勉強そのものより進め方を決めるのに時間をかけたのもよかった点です。何を、どの順番で、どこまでやるかを先に決めておくと、毎日迷わずに済みます。
3週間が過ぎてからは、公式問題集を週に1回、本番と同じように通しで解きました。残りの6日間は、同じ1冊の復習だけに使います。
次に進んでよい基準は、全問正解できる、英文の意味がすっと入る、答えが瞬時に出る、の3つでした。リスニングは音声を暗唱できるまで、文法問題は3秒で答えを出し、その根拠を説明できるまで繰り返しています。基準を満たすまでは、次の回に進みませんでした。
本番までに解いた公式問題集は10回分以上で、解き直しも含めると合計150回以上になります。マークシートはコピーを取って、解き直しのたびに使いました。
途中で、Part5を解くのが遅く、正答率も低いことに気づきました。Part5で時間を使うので、Part6とPart7が最後まで終わらない。この悪循環を断つために、途中から学習時間の多くを文法に回しました。
リーディングで間違えた問題は、間違えた原因と正解の根拠をノートに書き、そのあと英文を音読しています。リスニングはシャドーイングを小声で行い、発音、リズム、アクセント、音のつながりまでまねするようにしました。
朝8時半に友人とカフェで待ち合わせる約束をして、行かざるを得ない状況を作りました。コーヒー1杯で3〜4時間、英語だけをやります。着いたら最初にその日やることを整理し、英語のニュースを流し読みして頭を起こしてから始めました。
守っていたルールは「朝だけは本気でやる」の1つだけです。昼以降はアルバイトや遊びを優先し、英語をやらない日があってもよいことにしていました。
ただ、これは大学生だからできた時間の使い方です。平日に30分〜1時間しか取れない社会人が同じ量をこなすのは難しいので、次の章で、当時の作業のうちAIに任せられる部分を挙げます。
当時は、進め方を決めるだけで何日もかかりました。いまは条件を渡せば、たたき台はAIが作ってくれます。
ただ、「TOEICの学習計画を作って」とだけ頼むと、誰にでも当てはまる一般論の表が返ってきます。使える計画にするには、次の3つを先に渡します。
あなたはTOEIC L&Rの学習計画を立てるコーチです。
次の条件とルールで、試験日までの学習計画を作ってください。
# 私の条件
- 現在のスコア:〇〇点(リスニング〇〇点、リーディング〇〇点)
- 目標スコア:〇〇点
- 試験日:〇月〇日
- 使える時間:平日〇分(時間帯:〇〇)、休日〇時間
- 持っている教材:公式問題集(〇冊)、金のフレーズ
- 苦手なこと:(例:Part5に時間がかかり、Part7が最後まで終わらない)
# 進め方のルール
1. 最初の3週間は、単語(金のフレーズ)と発音・リスニングの基礎だけを進める
2. 4週目からは、公式問題集を週に1回分、時間を測って通しで解く。残りの日は同じ回の復習だけに使う
3. 復習で次の回に進んでよい基準は「全問正解できる」「英文の意味がすっと入る」「答えが瞬時に出る」の3つ。満たせない週は、新しい回に進まず同じ回を続ける
4. 平日の時間が足りない日は、単語と音読だけで終えてよい
# 出力の形
- 試験日までの週ごとの表(列:週、期間、その週の目標、平日にやること、休日にやること)
- 平日1日の時間割の例(〇分の内訳)
- 予定どおりに進まなかった週の立て直し方を3行以内で
条件に足りない情報があれば、計画を作る前に質問してください。
目標までの期間が短すぎて無理がある場合は、計画を作る前にそう伝えてください。
「〇〇」の部分を自分の条件に書き換えて使います。持っている教材や苦手なことは、具体的に書くほど計画が自分向けになります。
できあがった計画は、そのまま信じずに2つだけ確認してください。平日の時間割が本当にその時間で終わる量か、公式問題集の回数が手持ちの冊数で足りているかです。計画どおりに進まないことは多いので、最初の1週間やってみて、終わらなかった分をAIに伝えて組み直します。
次の条件で試した出力の一部です(条件は架空で、Claudeで実行しました)。現在550点(リスニング300点、リーディング250点)、目標730点、試験は12週間後、平日30分(通勤中15分と夜15分)、休日2時間、公式問題集は2冊(4回分)、苦手はPart7が最後まで終わらないこと、という設定です。
| 週 | その週の目標 | 平日(30分) | 休日(2時間) |
|---|---|---|---|
| 1〜3 | 単語と発音の基礎を固める | 通勤中:金のフレーズ20語/夜:発音のルールを1つ確認して音読 | 1週間分の単語の復習と、公式問題集のPart1・2の音声で発音を確認 |
| 4 | 1冊目の1回目で現状を知る | Part5を5問、根拠を言えるまで解き直す | 土曜に1回目を通しで解く(2時間) |
| 5 | 1回目の基準を満たす | Part3・4のスクリプトを音読、Part5の解き直し | Part7の間違えた問題を、根拠に線を引いて解き直す |
| 6〜11 | 2〜4回目を同じ流れで進める | 4〜5週目と同じ | 基準を満たしていれば新しい回、満たしていなければ同じ回 |
| 12 | 本番の時間配分を確かめる | これまで間違えた問題だけを解き直す | 1回分を通しで解き、Part7に残せた時間を記録する |
公式問題集が4回分しかないので、9週間で4回分を回すと1回分に2週間ほどかけられる、という指摘も出力に含まれていました。
当時は何日もかけて自分で計画を練りましたが、それより細かい計画が数分で出てきます。プロのコーチがついたような感覚でした。
当時いちばん時間を使ったのは、間違えた問題の原因と正解の根拠をノートに書く作業でした。この説明の部分はAIに任せられます。自分の答えも一緒に渡すと、どこで考え違いをしたかまで指摘してくれます。
TOEIC Part5の問題です。私は(B)を選びましたが、正解は(C)でした。
1. 正解の根拠を、文法用語を使って2〜3文で説明してください。
2. 私が(B)を選んだ理由として考えられる誤解を指摘してください。
3. 同じ文法ポイントを問う問題を、TOEICの形式で2問作ってください。答えは最後にまとめてください。
問題文:
(ここに問題文と選択肢を貼る)
公式問題集の問題文をそのまま貼るのは、自分の学習に使う範囲にとどめてください。AIの解説が問題集の解説と食い違うときは、問題集の解説を優先します。
Part5らしい問題を自作して試した例です(Claudeで実行)。問題は「The new policy will be implemented —–– the end of the fiscal year.」で、選択肢は(A)until(B)by(C)within(D)during。(A)を選んで間違えた、という設定にしました。
返ってきた説明の要点は次のとおりです。
自分がなぜ間違えたかまで言葉にしてくれるので、当時ノートに書いていた「間違えた原因」の部分がそのまま埋まります。
『金のフレーズ』の例文は、すべてが自分の仕事に近いわけではありません。覚えにくい単語だけ、自分の職種に合わせた例文をAIに作ってもらうと記憶に残りやすくなります。
次の英単語について、メーカーの営業担当が社内や商談で実際に使いそうな英文を1つずつ作ってください。
英文はTOEICに出る程度の難しさにして、日本語訳を添えてください。
単語:(ここに単語を3〜5個並べる)
職種の部分は、自分の仕事に書き換えて使ってください。
TOEICによく出る postpone、estimate、inventory の3語で試した例です(Claudeで実行)。
自分の仕事で実際に言いそうな場面になるので、単語帳の例文より思い出しやすくなります。
最初の3週間で使ったのが『金のフレーズ』と『英語耳』、その後の演習の中心が公式問題集です。800点台後半からは、文法の強化に『文法特急』を加えました。
AIに任せられるのは、説明、例文づくり、計画のたたき台までです。本番と同じ時間で通しで解く練習は、公式問題集でしかできません。Part5に時間をかけすぎていると気づけたのも、毎週通しで解いていたからでした。
声に出す練習も自分でやるしかありません。シャドーイングや音読を省いて解説を読むだけにすると、リスニングの点は伸びにくいと感じています。
当時の進め方を、平日30分の社会人向けに縮めると次のようになります。